こんにちは。リリーです。数あるサイトの中から当サイトにご訪問して頂き有難うございます。
食事のマナーとして、和食、西洋料理、中国料理、各国の料理などがあります。
ここでは、中国料理のマナーを、書きたいと思います。
Contents
中国料理の基本知識
中国料理には、地域ごとに特色があり、使われる食材も多岐に渡っています。
ここでは、四つの代表的な料理を紹介します。
①北京料理
北京、河北、山東、河南周辺といった中国北部、黄河流域で一般的な料理です。
元、明、清の時代から今日まで長らく首都が置かれたため、宮廷料理の影響を受けています。
牛、羊、鴨、あひる、鯉やネギ、ニンニク、ニラなどの素材を、油を使って強火で加熱いたものが多く、高カロリーで、塩や味噌、醤油を多用した濃厚な味付けが特徴です。北京ダック、チンジャオロースなどが主な料理です。
②広東料理
広州、東江、潮州などを中心に発達した広州料理の総称で、中国料理の中で最もポピュラーです。
この地域は交易が盛んで、国内だけでなく、西洋料理の影響も受けています。
豊富な食材を控えめの油で料理し、あっさりした味付けが特徴です。
主な料理は酢豚、八宝菜、ツバメの巣、フカヒレスープなどです。
③四川料理
中国の中央部、盆地で暑さ寒さも厳しい長江上流の四川省で発達した四川料理は、
唐辛子、しょうが、ニンニク、ネギ、山椒などの香辛料を多く使っているのが特徴です。
麻阿婆豆腐、エビのチリソース、担々麺などが有名です。
④上海料理
長江の中流、下流沿岸の上海、揚州、蘇州などで発達した料理です。
海の幸や山の幸に恵まれた風土を活かし、薄めに味付けがなされているのが特徴です。上海ガニ、肉入りワンタンなどがあります。
中国料理の席次
中国料理のテーブルは通常、円形の回転卓になっていて、その卓の周りを数人で囲むようにして座ります。
個室の場合、出入り口から一番遠い席が上座、近い席が下座で、ホストは下座に座ります。
男女は交互に座るのが一般的です。(席次は出入り口の一番遠い人が主賓、中国では宴会の支払いをする人が座ります)。
中国料理においてもレディ・ファーストが原則で、目上の女性が男性よりも先に席に着きます。
カップルや夫婦の場合は、女性が先に座り、女性の左側に男性が座ります。
最初に主賓が料理を取り分けた後、時計回りに順次に料理を取っていくのが基本です。
最後に取る人の分が少なくならないように、分量に気をつけてとります。自分の分を取ったら
他の人が円卓の料理や調味料に手を伸ばしていないことを確認して、左の人の正面に料理ができるように回転を回します。
箸をつけるのは、料理が全員に行き渡ってからにしましょう。
回転卓から箸やスプーンがはみ出していると、テーブルの上のグラスを倒したり、ソースがこぼれてしまうことがあるので、
回転卓を回す時は十分に注意しましょう。
中国料理の頂き方
中国料理の品数の基本は、八大八小、六大六小(大は大葉=主菜、小は小菜=前菜や点心のこと)というように偶数で構成されています。
①前菜
大皿に、冷たいものと暖かいものを数種類盛り合わせています。
料理がなくなるまでテーブルに置かれているので、全部を一気に取ろうとせず、
盛り付けを崩さないように注意しながら二〜三種類ずつ取って頂きます。
②スープ
スープは大きな器に全員の分を入れて出されるので、スープ用の器に取り分けて頂きます。
レンゲですくう際は、ひと口で飲める量だけすくい、音を立てないようにするのは西洋料理と同じです。
レンゲは人差し指を溝に入れ、親指と中指で挟んで待ちます。
斜めになった部分に口を当てて、流し込むように飲みましょう。スプーンのように扱わないようにしましょう。
③大菜(主菜)
魚介類や牛肉、豚肉、鶏肉などの素材が、蒸す、炒めるといった様々な調理法を用いて出されます。
何品かが同時に供されたら、味の薄いものから食べるようにしましょう。
北京ダックやエビ、カニなど手を使って食べる料理にフィンガーボウルが用意されたら、西洋料理だ同じ要領で使います。
通常、テーブルの上に取り皿がたくさん重ねてあるので、料理の味が混ざらないよう、一品ごとに取り替えます。
取り皿が足りなくなったらサービス係に追加してもらいましょう。
④ごはん・めん類
ごはん類も大きな器に盛られて出されますので、自分の皿に取り分けてから、ひと口分ずつレンゲですくっていただきます。
残りが少なくなったら、皿の手前を少し持ち上げて向かう側にすくいます。
麺類は箸を使っていただきますが、器手に持ってはいけません。
レンゲは汁気の多いものをいただく時に、受け皿代わりに使ってよいので、左手に持って受けながらいただくと見た目にスマートです。
⑤点心(デザート)
点心には「塩味」と「甘味」があります。
塩味は軽食として位置付けられるもので、餃子や春巻き、しゅうまい、包子(まんじゅう類)などがあり、中国茶とともにいただぎす。
甘味はデザートで。杏仁豆腐やタピオカココナッツ、マンゴープリンなどがあります。
⑥中国茶
中国茶には、脂肪分が体内は蓄積されるのを防ぐ効果があると言われ、脂の多い中国料理には欠かせません。
食事中はクセの少ないウーロン茶が料理に良く合い、
香りが高く後味のさっぱりしたジャスミン茶やプーアール茶などは食後に適しています。
お茶が急須に入って出された時は、隣の人の分にも気を配りながら、急須のふたを押さえて注ぎます。
お茶のおかわりが欲しい時は、店の人に声をかけなくても、急須のふたを半分はどずらしておくと持って来てくれます。
ふたつきの茶碗が出された時は、茶托ごと手で持って飲みます。
茶碗の中の茶葉を飲まないようにふたを少しずらして右手で押さえて、香りを楽しみながら隙間から飲むようにします。
中国料理の食事のタブー
①回転卓の料理を立って取らない
料理や調味料を取るために、立ち上がったり、身を乗り出したりするのは見苦しいものです。
必ず回転卓を回して、自分の正面に持ってきてから取るようにしましょう。
②回転卓を反対に回さない
最初に主賓が取った後、回転卓は時計回りに回すようにします。
ただし全員に料理が行き渡った後であれば、残った料理を取るために回しやすい方向に回してもかまいません。
③主賓や年長者より先に食べ始めない
料理が全員に行き渡ったからといって、主賓や年長者が食べ始めら前に箸をつけるのは不作法です。
④他の人に料理を取ってあげない
中国料理のいいところは、自分の食べたい料理を好きなように取って食べられることです。
取り皿がテーブルの上からを行き来するのは不恰好ですから、他の人の分を取ってあげる必要はありません。
ただし、お茶は隣の人にも気配りを忘れずに注いであげましょう。
⑤取り皿は手に持たない
料理をいただく時は、取り皿をてーぶるあの上に置いたままにします。
汁がたれるようなら、レンゲを受け皿代わりにするとよいでしょう。
⑥回転卓の上に自分の箸やガラスを乗せない
うっかりと乗せてしまうと、回転卓を回した時に、他の人のところへ行ってしまい、恥ずかしい思いをすることになります。
⑦大皿の料理は少し残し、取り皿の料理は残さない
主賓者のおもてなしが十分であることを示すために回転卓の上の料理は少し残しておくのがマナーです。
しかし、自分の取り皿には食べ切れる分だけ取るようにしましょう。
遠慮して料理を取らないのも失礼ですが、取りすぎて残してしまうのはもっと無作法です。
嫌いなものや食べられないものは無理に取る必要はありません。
まとめ
中国料理のいただき方は比較的自由で、西洋料理や日本料理ほど厳格な決まりはありません。
最低限のマナーを守って、周囲の人と楽しくお食事をいただきます。
次回に「韓国料理」「タイ料理」「インド料理」と他の国に料理のマナーも書きます。
長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂き有難うございます。