こんにちは。リリーです。
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和室のマナー
①玄関で靴を脱ぐ時
和室へは靴を脱いで上がりますが、靴を脱ぐ時は正面を向いたまま上がり、膝をついてから靴の向きを直します。
脱いだ靴は、後ろから来る人のために玄関の端に寄せておきます。
ただし、料亭など下足番がいる店ではそのまま脱いで上がり、係の人に任せます。
手荷物は、靴を脱ぐ際は上がりかまちの端に置き、上がってから持つようにします。
②和室に通されたら
自分で襖を開けて和室に入る時は、まず襖の前に正座して、引き手に片手をかけて少し(五センチ程度)開け、
開いた隙間に手を差し出し入れます。
手を下に滑らせて床下から十五センチほどで止め、体の半分まで襖を開けます。
その後は反対の手に替えて体が通れるくらいの幅まで開け、室内にいる人に両手をついて会釈をします。
室内には、敷居の内側に手をついて膝をなじりながら入ります。
部屋に入ったら、そのまま体の向きを変え、開けた時と反対に、襖のヘリを持ち体の半分まで襖を閉め、手を替えて残り五センチくらいまで閉めます。
最後に、引き手に手をかけて襖を静かに閉めます。
他の人がまだ来ていなければ、座布団は使わずに下座に正座して待ちます。
主催者や幹事がいて、席を指定されれば指定された座布団に、「お好きな場所にどうぞ」と言われたら遠慮して下座に着くのが礼儀です。
③座布団への上がり方・おり方
座布団にすわる時は、まずは座布団に正座し、会釈をした後、つま先を立ててかかとに腰をおろした状態の「跪座(きざ)」の姿勢になり、
軽く握った手を支えにして体をねじり、膝を座布団にのせます。
膝の両脇に手をついて体を支え、膝をついたまま進んで(膝行しっこう)、座布団になります。
再度座布団に手をついて体の向きを正面にして座布団の中央に座り、膝頭を揃えます
おりる時は、上座側の手を後ろに回して座布団の上に手をつき、体を斜めに向けて両手で支えながら膝をずらして座布団からおります。
両足がおりたところでつま先を立てて「跪座」の姿勢になり、体の横にこぶしをついてからだの向きを正面に直します。
④美しい立ち上がり方
まず、座ったままつま先を立て、「跪座」の姿勢になります。
このとき両足が離れていると見苦しく、バランスを崩しやすいので注意しましょう。
下座側の足を前に踏み出し、腰を曲げないように立ち、下座側からの足が伸びきるまでの間に、
後ろになっていた足を徐々に前に運び、立ち上がった時には両足が揃っているようにするときれいに見えます。
和室でのお辞儀
和室では座礼が基本です。座礼とは座ってお辞儀をすることで、相手に応じて上体を深く倒します。
・軽いお辞儀・・・上体を十五度くらい曲げる。手は体の横に揃え、指先が畳につく程度、体を傾けるか、または膝の前で軽く合わせる
・一般的なお辞儀・・・上体を、四十五度くらい曲げる。手は体の横に揃え、手のひらが畳につくように体を傾けるか、または膝前で手のひらの大半が畳につくようにする。
・儀式などの正式なお辞儀・・・上体を七〇〜七五度くらい曲げる。両手は膝の前であわせ、上体を腰からゆっくりと前に倒してお辞儀し、終わったらゆっくりと、上体を起こす。
和室でのタブー
女性の場合、洋服であれば正座しやすいフレアスカートが適しています。
脚をくずしてもスカートで隠せるのでおすすめです。ミニスカートやぴったりしたパンツは避けた方がいいでしょう。
以下に、和室でのタブーを紹介します。
・背を向けたまま襖を"後ろ手"で閉める
・畳のへりや敷居を踏む
・立ったまま、あるいは座布団に座ったまま挨拶をする
・ざぶとんを踏んだり、蹴ったりする
・座る時に座布団を裏返す
・座布団の位置を勝手に動かす
まとめ
和室のマナーとして、襖を一気に開けず、一呼吸おいてから開けたり、
廊下の畳を音を立ててすり足で歩くのはドアのノックに相当し、
室内にいる人に気配を感じさせるための、日本ならではの心遣いなのです。
座布団は訪問者への気遣いからだされるものなので、すすめられてから座るのが作法です。
お辞儀の語源は、物事を行うのにちょうどよい時期を意味する「時宜(じき)」と言われ、
やがて「他人への配慮」を示し、さらに挨拶を意味するようになりました。
座礼は、急所である頭を相手に差し出すことて、相手への服従を示し、立礼と違って目を合わせないのがポイントです。
長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂き有難うございます。