こんにちは。リリーです。
当サイトへご訪問ありがとうございます。
最近、自宅でアロマを炊きながらリラックスするときもあるのですが、
外に出ると、雑草も出てきたり、植物やお花も咲き始めてきました。
植物観察も楽しくなってきたました。
日本人は、古くから季節の変わり目では五節供で邪気を払い、
無病息災を願う伝統行事を大切にしてきました。
和ハーブと聞くと何を思い出しますか?
ドクダミ・ヨモギ・山椒・しそ・みょうが・わさび・・・
日本の暮らしを支えてきた日本の「薬草」について調べてみました。
Contents
和ハーブとは
古くから日本人の暮らしを支えてきた日本の薬草です。
しそ・みょうが・わさびなど、普段口にしている香り高き野菜や、
雑草と思われがちなドクダミなどたくさんあります。
日本人の暮らしを豊かにして来た和ハーブは、
江戸時代以前より日本に自生し、
広く活用されてきた有用植物のことです。
その種類は500以上と言われています。
衣食住や神事に関わりを持ち、古くから日本人の暮らしを支えてきました。
染色や繊維の原料になる藍や麻、
料理でよく使われるしそ、ミョウガ、山椒、わさび、緑茶などがあります。
また、建材として使われる杉や檜、漆も和ハーブになります。
雑草と思われがちなドクダミやよもぎも香りと薬効に優れた和ハーブです。
昔から伝わる”身土不二(しんどふじ)”という言葉をご存じでしょうか?
「自分の体に相応しいものは、生まれついた土地のもので、それはこの世に二つとない」
という教えだそうです。
また、”三里四方に医者いらず”ということわざがありますが、
三里(12㎞)四方で採れた食材を食べていれば、
健康でいられるという意味です。
いずれも、日本人の体に馴染むのは、
同じ気候風土で育まれたものである、と説いています。
まずは身近な土地の鮮度のいいハーブや野菜をいただきましょう。
エネルギーに満ちた地の食材は、心身ともに健やかにしてくれます。
和薬として日本人の健康を支えてきました、
かつての庶民が病気や怪我のときに頼りにしたのは、
庭や道端に生える薬効としての和ハーブでした。
よく昔の人たちは切り傷には雪の下の葉、
汗疹には桃の葉、
お灸にはもぐさ、
和ハーブは民間療法のひとつとして考えていました。
各地方に伝わるこうした民間療法の知恵は、
和方(和薬)と呼ばれ、日本独特の伝統医療とされています。
最も古い記憶として、古事記や日本書紀に書いてあります。
五節供と関わりのある和ハーブ
日本人は古くから季節の変わり目である五節供で邪気を払い、
無病息災を願う伝統行事を大切にしてきました。
生活儀式や神事でも邪気を払う植物として使われています。
(人日の節供)1月7日
七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)入りの七草粥を食べ、
万病と邪気を払う。
(上巳の節供)3月3日
女の子の健やかな健康を願い神聖な植物としてピンクの桃の花を飾る。
(端午の節句)5月5日
菖蒲湯に入り、その香りで邪気を払う。
(七夕の節供)7月7日
抗菌作用がある竹(ササ)は、神が宿る神木とされる神事に使われる。
(重陽の節供)9月9日
平安時代より菊湯、菊酒、菊枕など、邪気を払う高貴な菊を用いて不老長寿を祈願。
和ハーブはどこで手に入るのでしょうか?
これからの季節、薬味や野菜などの食の和ハーブは、スーパーやデパートに多く出回ります。
各都道府県のアンテナショップでは、その土地ならではの和ハーブを入手することができます。
参考に:
最近は、珍しい和ハーブ素材や栽培用苗木などもインターネットの通販サイトなどで購入可能に、
また、地方入った際には、道の駅や市場等を覗いてみましょう。
今まで気づかなかった和ハーブとの出会いがあるかもしれませんね。
日本初のハーブ園は織田信長によって作られた⁈
近江に安土城を築き栄華を極めていた織田信長は、
ポルトガルの宣教師の「病を治すには薬草栽培が必要である」
との進言を聞き入れ、近江伊吹山の土地与えて
日本で初めてハーブガーデンを誕生させました。
50ヘクタールの広大な薬草園には、
西洋からの約3000種もの薬草が移植されていたと言われています。
この中には鉄砲火薬の原料となる植物もあったとか。
織田信長 : Wikipediaより
和ハーブの種類
日本に根付く和ハーブは、薬500種以上と言われています。
薬草文化は
アイヌハーブ(北海道~東北)、
山伏ハーブ(本州~九州)、
琉球ハーブ(南西諸島)に
分けられ、
それぞれの仙人たちの知恵や使い方が、現代まで脈々と受け継がれています。
ヨモギ(蓬)
アイヌでは食用のほかに、生葉の絞り汁を体につけてデオドラントや神事の魔除けにつかわれます。
琉球では虫刺され、皮膚の炎症止め、
解熱や血圧降下の民間薬としてしられています。
また、ドライにしたものは、ハーブティー、入浴剤として使用されます。
かきどおし(垣通)
"垣根を通して増えていく"強い繁殖力が特徴です。
ミントのような香りで、血糖値を下げる作用があり、
お茶、料理、入浴剤に使われます。
六大和薬(ドクダミ、センブリ、タラノキ、ウラジロガシ、ゲンノウショウコウ)としても有名です。
ドクダミ
生薬名は十薬、"多くの効き目がある"と言われています。
ドクダミ茶は解毒、むくみ、利尿作用、便秘改善などの効果あります。
ドクダミのチンキ(ホワイトリカーなどに漬けたもの)は、
化粧水、虫除けスプレー、かゆみ止め、うがい薬、入浴剤として使われます。
しそ(紫蘇)
しそは"和のバジル"とも言われ、和ハーブの代表的存在です。
香り成分には優れた抗菌作用、食欲増進、健胃効果があります。
葉だけではなく、花穂はサラダやパスタに。
種子はスパイスとして使われます。
種子から取れるオイルは、美容成分オメガ3を豊富に含有です。
ヤブニッケイ(藪肉桂)
日本野生種であり、唯一のシナモン類でオメガ3が豊富です。
料理には月桂樹に近い香りづけとして使われます。
最近の研究では日本原産のヤブニッケイのみです。
糖尿病予防&改善効果がある、インスリンと同様の成分が含まれていることごわかり、
今後に期待がされています。
ゲンノウショウコウ(現証拠)
江戸時代の春の風物詩は、ゲンノウショウコウを干す風景だったとか言われています。
日本人が最も使用した薬草と言われる、和のゼラニウムです。
有効成分のフラボノイド類などが、下痢や便秘に"現の証拠にたちまち効果を発揮する"と言う。
そのことが名の由来になります。
クロモジ(黒文字)
上品な芳香をもつアロマ樹木で、その香りと殺菌効果を活かした高級爪楊枝の材料としても有名です。
香りによる自律神経の調整効果があり、入浴剤にすると、肌荒れ予防にも使わらます。
お茶は滋養強壮や胃腸を整えたり、二日酔いにもいいとされています。
ハッカ(薄荷)
清涼感のある香りは、健胃やお腹のガス抜き、鎮静、リフレッシュ作用があり、虫除け効果もあります。
夏はハッカ油の数滴入れて入浴すると、体感温度が下がります。
"薄荷"の名は葉から採れるオイルの価値が高く、荷物が薄くて(軽い)儲かるという意味です。
はまなす(浜茄子)
和製ローズと言われるはまなすは、乾燥や熱に強い特殊なビタミンCが豊富で、美容効果が注目されています。
ピンク色の花は、ほんのり甘いハーブティーにも使われます。
赤い果実はジャムや果実酒に使われ、滋養にも優れています。
根は染料などに利用します。
ちゃのき(茶の木)
緑茶は日本人に長く愛されてきた和ハーブティーです。
茶の木はツバキ科で、平安時代に中国から渡来してきました。
緑茶以外に紅茶、ほうじ茶、烏龍茶も作られます。
香りによるリラックス効果や、飲用による抗酸化、血圧降下作用などが期待できます。
アシタバ(明日葉)
中国(泰)の始皇帝の違いが八丈島に辿り着いて見つけた不老不死の薬、
という伝説が残るほど薬効が高い薬草てす。
青汁の素材としとも知られるアシタバは、食肉せんいやビタミンEが豊富です。
今日摘んでも、明日には新しい葉が出ることが名の由来です。
さんしょう(山椒)
若葉は一般に木の芽と呼ばれ、その後に咲く花山椒は、薬味として使用されます。
実山椒は、塩や醤油に漬けて常備薬としても使われます
熱した果皮は、山椒粉や七味唐辛子に使われます。
1年を通じて使われ、江戸時代にも食欲増進、消化促進などの和ハーブとして親しまれてきました。
まとめ
和ハーブがたくさんんあるのですハーブと言うと西洋ハーブを思い浮かべる方も多いと思いますが、
実は日本にも、薬草と呼ばれる和ハーブがたくさんんあるのです。
先人たちは和ハーブを衣食住や、美容と健康維持に役立ててできました。
しそ、みょうが、わさび、ドクダミ…など、
日本人の五感を心地よく刺激する香りと味なのです。
"日本の宝もの"と呼ばれる和ハーブを上手に取り入れて、心身ともに健やかになりませんか?
長くなってしまいましたので、
次回、和ハーブの活用法を書きたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございます。